「肝要」という言葉があるとおり、肝臓は身体の中でとても重要な臓器です。
食べものからとった栄養を身体が使えるように作り直す働きをするので、肝機能が異常だと生きてはいけません。
健康診断によって、肝機能の働きを知ることは、とても大切なことなのです。
健康診断では、血液検査により肝機能を状態を知ることができます。
主に次の項目があります。
()内は基準値
・AST(GOT) (10〜40IU/l)
体の細胞を構成するアミノ酸をつくる働きをする酵素です。
数値が高いと心筋梗塞、肝炎、筋炎などが疑われます。
・ALT(GPT) (7〜45IU/l)
ASTと同じくアミノ酸をつくる酵素です。
数値が高いと肝炎、脂肪肝などが疑われます。
・γ−GTP(男性 10〜50IU/l 女性 9〜32IU/l)
腎臓や膵臓、肝臓、脾臓、小腸などの上皮細胞に多く含まれている酵素です。
数値が高いと肝炎、アルコール性肝炎や胆道系の障害が疑われます。
・ALP(110〜340IU/l)
ほとんどの臓器の細胞に含まれている酵素です。
数値が高いと、胆石、胆道がん等、また骨腫瘍などの骨の病気、腸の病気が疑われます。
・ZTT/TTT(ZTT 4〜12Kunkel TTT 〜5Kunkel)
肝炎、肝硬変、高脂血症、糖尿病、膠原病、肺結核などで数値が高くなります。
・LDH(120〜240IU/l)
体内の糖がエネルギーに変わるときに働く酵素です。
数値が高いと肝臓病、また白血病などの白血球の悪性腫瘍、その他のがんが疑われます。
・総たんぱく(TP) (6.4〜8.2g/dl)
血清中のたんぱく質の総量です。
数値が低いと肝障害、ネフローゼ、栄養不良が疑われ、高いと肝炎、多発性骨髄腫が疑われます。
・総ビリルビン(0.1〜1.2mg/dl)
赤血球にあるヘモグロビンからつくられる色素です。
多くなると黄疸が現れ、閉塞性黄疸、胆石症、肝臓病が疑われます。
・アルブミン(3.4〜5.4gm/dl)
血清中に多く存在するタンパク質です。
数値が低いと栄養不良、肝硬変、ネフローゼが疑われ、高いと肝炎などが疑われます。
・コリンエステラーゼ(180〜440IU/l)
肝臓で作られる加水分解酵素で、コリンエステルという物質を分解します。
数値が高いと脂肪肝、ネフローゼなどが疑われ、低いと肝硬変、膠原病などが疑われます。
・HBs抗原(陰性<−>)
陽性の場合、B型肝炎ウイルスに感染している疑いあり。
要精密検査です。
・HBs抗体(陰性<−>)
陽性の場合、過去にB型肝炎に感染したことを意味します。
以後B型肝炎ウイルスに感染する心配はありません。
・HCV抗体(陰性<−>)
陽性の場合、C型肝炎ウイルスに感染している疑いあり。
要精密検査です。
肝臓は、「沈黙の臓器」といわれ、なにか障害が起こってもなかなか自覚症状があらわれません。わかったときには”手遅れ”ということもあるので、必ず健康診断を受けなければなりませんよ。
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